院長あいさつ
Greeting
この度、前院長(現理事長)の後任として、総社の皆様に育てられた薬師寺慈恵病院の新院長に2021年1月1日付で就任いたしました。地域の皆様の健康を預かる重責に、あらためて身の引き締まる思いです。
当院は1957年に有床診療所として始まり、1963年に薬師寺慈恵病院として開設されました。これまで60年以上、地域の皆様が健康に暮らしていただけるよう、病める人の立場に立ち、ぬくもりのある医療を提供するべく努力してまいりました。近年、患者さん一人一人の生活背景や、疾患群は多様化してきております。地域の数少ない二次救急医療機関の一つとして、これまで以上に、幅広い疾病・傷害に対応できるよう、そして病・病連携、病・診連携、在宅医療や地域との連携を強め、患者さん一人一人の生活に合わせた医療を提供できるよう、職員一同努力を重ねる所存です。
昨今は新興感染症が生活に大きく影響し、また多くの方の健康を脅かしておりますが、地域の皆様の安全な暮らしを守るべく、感染症診療にも力を入れているところです。地域の発展は、安心の暮らし無くしては成り立ちません。大規模な公的医療機関が存在しない当地において、小規模病院ながら質の高い医療を提供することは、地域社会の中で欠かすことのできないものであると考えております。当院で働く職員一人一人が地域社会へどれだけ貢献できるかを問い続け、それにやりがいを見出し、安心して暮らせる街作りの中核となれるよう、薬師寺慈恵病院は成長して行きたいと思います。
今後とも、前院長同様、格別のご指導・ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申しあげます。
薬師寺 泰匡
理事長あいさつ
Greeting
当院のホームページをご覧いただいてありがとうございます。
当院は、ベッド数わずか64床の小さな病院です。このような小さな病院でできる事は何なのでしょうか。
しばらく前の事にはなりますが、アメリカの4,000床の病院で作業療法士をしている女性が私の家にホームステイされたので、病院を案内いたしました。わずか15分の見学時間でしたが彼女は、病院にとても暖かみが感じられると言いました。小さな病院の強みは、スタッフがちょっと頑張れば、入院患者さん全員、及びよく外来に来られる患者さんの顔と名前を覚えられることです。勤続年数が長くなると、患者さんの家族構成もわかるようになります。このことで、きめの細かい医療を行うことが出来るようになります。例えば、ある患者さんがインフルエンザにかかると、うつる可能性のある人は誰なのかという事などです。
さらに、当院では小さな病院であることを生かし機動力のある治療を行っております。レントゲンで怪しいところがあれば、ただちにCTを撮ることが出来ますし、結果も直ちにお伝えすることが出来ます。内視鏡検査で手術治療が必要な場合でも、その週か翌週には手術を行うことが出来ます。当院で対応可能な頭部の手術も直ちに行うことが出来ます。また、患者さんに優しい治療も、当院が目指しているところです。上部消化管内視鏡検査(いわゆる胃カメラ)は、鼻から挿入する方法をとっており、飲み込む時の苦痛がとても少ないと好評です。ほかにも、内視鏡による胃癌の治療や、大腸癌の治療は日常的に行っておりますし、おなかを切らないといけない場合でも、極力小さな傷ですむよう努力しております。当院では腹腔鏡による手術は行っておりませんが、5㎝ないし6㎝の切開で大腸癌を治療する方法は、学会でも報告がみられる、ほかの施設でも取り入れられている方法で、腹腔鏡に比べて短時間で手術が終わるというメリットがあります。このように体に負担のかからない方法だと、元気な方なら90歳を越えても手術することがあります。
以上の内容をまとめると、診断は出来るだけ早く、正確に、患者さんには優しい医療をということになります。当院のモットーです。
薬師寺 公一
薬師寺慈恵病院の理念
Philosophy
病める人の立場に立ったやさしく、ぬくもりのある医療の提供
私たちは常に、病める人の立場に立ったやさしく、家庭的なぬくもりのある医療の実践に心がけ、地域のみなさまから求められる最新の医療の提供をとおして、地域のみなさまの健康増進に貢献できるよう努力します。
薬師寺慈恵病院の基本方針
1.患者さまに安心して安全な医療を受けていただけるよう努めます。
2.個人の尊厳を尊重し患者さまとともに考える医療を実践します。
3.疾病の早期発見と正確な治療を目指します。
4.常に自己研鑽を怠らず前進します。
5.地域社会から選ばれる病院づくりをめざします。
医師紹介
DOCTORS
理事長
薬師寺 公一
先生の専門は何ですか?と尋ねられると、お腹に関する外科という事になりますが、実は一番好きなのは内視鏡的な治療です。お腹を切らずに治す事に生きがいを感じています。でもそのためには早期発見が欠かせません。その診断も大好きです。 また、乳腺の診断・治療も東京女子医大付属病院にいた頃からずっと行っていますので、ご心配な事がありましたら、気軽にお声をかけてください。
院 長
薬師寺 泰匡
救急科専門医で、内科系外科系問わず、急性期診療全般を得意とします。感染症、浮腫を中心に診療する他、内視鏡・超音波検査などの消化器画像検査も担当します。
副院長
武家尾 拓司
頭痛・耳鳴り・めまい・不眠・記憶力低下・視力障害・歩行障害・意識障害などがあれば脳疾患の可能性があります。ぜひ、受診して下さい。脳疾患は、高血圧症・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病と深く関係しており、それらの治療も行いましょう。
病院のはじまり(先史時代)
The Beginning of the Hospital
岡山県医連ニュース第145号に掲載
薬師寺慈恵病院 看護部
看護部長あいさつ
Greeting
令和4年7月より看護部長に就任いたしました 清水幸子と申します。
前看護部長が築きあげたものを基礎として、スタッフの声に耳を傾け少しでも働きやすい職場環境を構築していきたいと思っております。
安心、安全を患者様が感じられるよう、日々精進していきます。何卒ご指導、ご鞭撻を宜しくお願いいたします。
この度JIKEIクリニック開院に伴い、さらなる多職種(救急科 外科 内科 脳外科 循環器科の医師、薬剤師、看護師、栄養士、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、放射線技師、臨床工学技士、ソーシャルワーカー、医療事務) が専門性を活かして連携したチーム医療・支援に取り組んでおります。活気に満ち溢れたスタッフで当院はどんどん成長しております。
働く人々と総社市の地域の人々のために、信頼される病院を一緒に築き上げていきませんか。明るく、元気なスタッフがお待ちしております。
看護部の理念
Philosophy
私達は、専門職としての誇りを持ち、地域の皆様が安心して
心身共に癒される看護を受けていただけるよう努めます。
看護部の基本方針
1.私達は専門知識と技術を磨き、安全で質の高い看護を実践します。
2.患者さんの人格と権利を尊重し、患者さんに寄り添った、安心できる優しい看護を提供します。
3.看護職員の自己研鑽のため、教育・研修の機会を設けます。
4.病院の運営方針に従い、又、多職種との協働により、チームの一員として適切な看護を実践します。
5.地域の保健・医療・福祉機関と連携し、総合的な看護サービスの提供に努めます。
看護部の教育方針
1.看護部の理念・基本方針に基づき、計画的、段階的、継続的教育を行う。
2.専門性の高い優れた人材を育成し、やりがいの持てる研修支援体制を構築する。
3.医療の発展に応じて取り組み、地域から求められる施設環境を整える。
看護部の教育目標
1.患者に寄り添った優しい看護の提供ができる。
2.目標管理の充実により、看護専門職としての達成感を持つことができる。
3.自己実現を図ることができる研修体制を整備する。
4.経営参画の意識を持ちながら、患者サービスの視点から業務改善を行う。
看護部の看護師育成像
1.キャリアに応じた知識・技術を身につけ、根拠に基づいた看護実践ができる。
2.患者及び、家族の人格と権利を尊重した、高い倫理観に基づいた看護実践(患者満足を考えた言葉遣いや立ち居振る舞いも含む)ができる。
3.常に、問題意識や研究的視点を持って実践を振り返り、看護の質を高めて行くことができる。
4.豊かな人間性と社会性を持ち、円滑な対人関係を構築することができる。
5.チーム医療において、看護の専門性を発揮し、多職種と協働することができる。
6.病院組織の一員として、自己の役割と責任を自覚し、自主的に行動できる。
7.自己の目標を持って、キャリアアップする事ができる。